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第7回筑後眼科手術懇話会(1/23:Web開催)のご報告

更新日:6 日前

2026年1月23日、第7回筑後眼科手術懇話会をWeb形式にて開催いたしました。

はじめに、教室の新井先生より、網膜静脈分枝閉塞症および網膜浮腫に対する抗VEGF治療において、modified Treat-and-Extend(TAE)法とPRN法の比較検討についてご講演いただきました。

治療効果のみならず患者負担の観点も踏まえた治療戦略の優位性についてご解説いただきました。さらにHIF-PH阻害薬にも言及され、薬剤の作用機序や生体反応、抗VEGF治療への影響の可能性について考察がなされました。

続いて加藤先生には、加齢黄斑変性の治療戦略を「眼血流」という視点からご講演いただきました。

抗VEGF薬の選択肢が増加した現在、薬剤ごとの使い分けの重要性が高まっています。薬剤間での眼血流変化、抗VEGF治療に伴う眼圧変動、さらにRAPやPCVなど脈絡膜循環が関与する症例におけるモル容量の意義など、基礎研究の知見が今後のnAMD治療戦略を考える上で重要であることを改めてご教授いただきました。

特別講演では、東京女子医科大学附属足立医療センターの須藤史子先生をお招きし、「超高齢社会における白内障手術が目指すべきもの」と題したご講演をいただきました。

豊富な白内障手術経験に基づき、視機能改善の意義、適切な眼内レンズ選択、糖尿病患者に対する白内障手術の留意点についてご解説いただきました。

白内障手術による視機能の改善は、眼の健康寿命を延ばすのみならず、認知症発症リスクの低減や全身の健康寿命延伸にも寄与し得ることが示されており、日常診療においても重要な視点であることを学びました。また、患者の生活背景に即した希望屈折値の設定の重要性について、眼軸長測定、嚢外固定症例におけるIOL度数計算、トーリックIOLによる乱視矯正などを含め、実践的かつ分かりやすくご説明いただきました。

さらに、周術期血糖管理が糖尿病網膜症および黄斑浮腫に与える影響についても解説があり、血糖の急速改善や術前からの黄斑病変の存在が術後増悪因子となり得る点、易感染性への対策としての前房内抗菌投与の重要性について学ぶ機会となりました。

久留米大学眼科では、今後も臨床および基礎研究を推進するとともに、日常診療において患者様へ最適な医療を提供できるよう努めてまいります。本会を通じ、多角的な視点から知識を学び、臨床へ還元していくことの重要性を改めて実感いたしました。

ご講演いただきました先生方に、心より御礼申し上げます。

(文責:石尾大樹)



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