医局紹介
筑後川に育まれた筑後平野のある福岡県筑後地方は、詩人の北原白秋や画家の青木繁らを育んだ土地でもあります。久留米市は、この筑後地方の中核都市として発展してきました。古くは久留米耕の発祥の地として、近代では世界的企業となったブリヂストン創業の地として知られています。
久留米大学医学部は筑後川のほとりに建ち、北西には脊振山地、東には耳納連山を眺めることができる自然豊かな土地にあります。土地建物がゆったりと造られており、社会的距離がとりやすい久留米市において、コロナ感染も大都会に比べればごく少数です。大都会の喧噪・誘惑から適度に離れた環境で症例に恵まれた眼科研修を行える一方、福岡市まで新幹線で約15分、西鉄電車で約30分と交通アクセスが大変よい立地でもあります。若い先生方にとっては「Withコロナ時代の理想郷」と言っても過言ではない気がします。現在、教授のモットーである「飽くなき探究心」を見習い、日々新しい情報や臨床スキルにアンテナを張り、筑後地区の地域医療に貢献できるよう医局員一同日々精進しています。
前眼部から後眼部まで幅広く学べる環境
現在9つの臨床専門グループを軸に様々な眼科疾患の診療を行っており、当教室では前眼部疾患から後眼部疾患まで幅広く学ぶことができます。
44床の眼科専門病棟を有しており、病棟には診察設備も十分に整えられています。
常時病棟には角膜疾患や緑内障、網膜疾患など様々な疾患の患者さんが入院しており、眼科専門医として必要な急性期や周術期管理についてもより深く学ぶことができます。
また久留米は福岡、熊本、大分、佐賀の中央に位置する場所であり、広い医療圏から眼外傷などの救急疾患が多く集まることも特徴で、これら眼科救急への対応についても十分学ぶことができます。
現代社会にとって需要の高い専門性のある科
新臨床研修制度導入以降、若い先生が眼科に触れる機会が減り全国的に眼科医は減少傾向にあります。しかし眼科は加齢性疾患が特に多く、高齢化が加速する今日患者数は増加の一途にあります。また糖尿病、高血圧などの生活習慣病が引き起こす眼合併症も多く、近年若年化傾向にあるため現代社会にとって需要の多い科の一つです。眼科は診察にも特殊な技術が必要であり、その存在価値は大きく、とても魅力的な科です。
女性医師も生き生き働く医局
眼科は他科に比べ女性医師の割合が比較的高いことも特徴です。その理由として、眼科の中でも更に細かい専門分野があることが考えられます。自分の学術的興味は勿論のこと、出産や育児など個々のライフスタイルにあった専門を選択することで永く眼科医として第一線で働くことが可能です。近年当教室でも出産、育児を経て眼科専門医を取得する女性医師が増えており、皆生き生きと働いています。
そんな女性医師を支援し、また大事な仲間として医局員一同が支え合っている雰囲気は当教室の自慢できる特徴です。
少しでも眼科に興味がある方は、気軽に当教室の見学に来ていただき、まずは眼科の魅力について知っていただければ幸いです。