7月16日に第6回九州DMEフォーラムをWeb形式で行いました。
前半は久留米大学古嶋先生、琉球大学仲嶺先生、長崎大学築城先生からのDME治療難症例についての報告でした。古嶋先生は毛細血管瘤に着目した治療について、仲嶺先生には最新式のOCTアンギオグラフィや光凝固装置を用いた診断治療の有用性についてお話いただきました。
また、築城先生には抗VEGF治療で再発を繰りかえる興味ある2症例をご提示いただきました。2症例ともステロイド、光凝固などを織り交ぜて、5年以上のフォローアップをされており、DME治療にはまだまだ課題が残っていることがわかりました。
質疑応答はチャット形式でしたが、活発な討論を行うことができました。
後半は東京医科大学の志村雅彦先生に「糖尿病黄斑浮腫に関わってしまった訳」のタイトルで特別講演を頂きました。細胞生理学の基礎研究時代にはじまり、糖尿病黄斑浮腫の臨床研究そして大規模臨床研究まで30年間時代の変遷にしなやかに対応しながら、分子生物学、眼循環やイメージングなどの先端手法を取り入れて一貫した膨大なお仕事の歩みを呈示いただきました。「糖尿病黄斑浮腫に関わってしまった訳」というより「糖尿病黄斑浮腫のとりこになってしまった訳」というのが的を得ている圧巻のご講演内容でした。
最後に、30年間のご経験を生かして、若手眼科医へのメッセージもいただきました。
今回も30年の診療と研究の歴史を存分に堪能できた大変贅沢な1時間でした。
古嶋先生、仲嶺先生、築城先生、志村先生、お忙しいところありがとうございました!
DMEフォーラムは今年で6回目となりましたが、糖尿病黄斑浮腫の病態は複雑な上、治療法も多岐に渡るため、まだまだ解決しないといけない課題が山積していると感じました。
今回のご講演を参考に明日からのDME診療に積極的に取り組み、1年後の有意義なDMEフォーラムにつなげていきたいと思います!
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