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第23回有明眼科懇話会 (3/2開催)のご報告

3月2日にホテルマリターレ創世佐賀で有明眼科懇話会が行われました。


一般講演では当大学視能訓練士の小柳さんから「久留米大学における網膜静脈分子閉塞症の治療方法の比較検討」、岡野さんから「DMEに対するTAEレジメンによる抗VEGF薬治療」で発表して頂きました。二人とも発表、お疲れ様でした。準備も含めて発表を通して自分たちの診療を見直す良いきっかけになったと思います。今後さらに検討を重ねていきたいと思います。佐賀からは歩行訓練士の西村さんからロービジョン外来について歩行訓練士の視点からお話しを頂きました。また佐賀大学からは坂井先生からen face SS-OCTを用いた黄斑部網膜微細構造評価について先端的な研究成果が発表されました。現時点では解析不能な網膜剥離術後の黄斑微細形態の理解が深まる興味深い結果でした。 



特別講演1では島根大学谷戸正樹教授に「緑内障点眼アドヒアランス維持の工夫」というタイトルで御講演頂きました。

緑内障治療の基本である点眼治療について、高齢者での点眼管理の問題点や点眼手技の問題点などを挙げて頂き、それらを克服するための点眼指導の実際についてお話し頂きました。特に谷戸先生がこれまで報告されてきたエビデンスに基づいたお話であり、非常に分かりやすく論理的な講演でした。 

貴重な御講演ありがとうございました。


特別講演2では岐阜大学坂口裕和教授に「増殖糖尿病網膜症 その病態と治療update2024」というタイトルで御講演頂きました。

糖尿病網膜症についてエビデンスに基づいて解説頂いた後、手術症例の実際を動画にて御提示頂き大変勉強になりました。

 


今回の研究会は、現地開催ということもあって活発な議論もあり大変有意義なものだったかと思います。我々も今回得たもの元に有明地区の日々の診療をより良いものに出来たらと思います。

(文責 佐藤一徳)



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