『第13回筑後黄斑疾患研究会(9/11: Web開催)のご報告』

最終更新: 9月14日

9月11日に13回目となる筑後黄斑疾患研究会を行いました。

今回は高齢化社会に伴い増え続ける加齢黄斑変性を主題に北海道大学の石田晋先生と関西医科大学の高橋寛二先生に御講演頂きました。直前までハイブリッド開催を模索しましたが、残念ながらコロナ感染に配慮して今回も札幌、大阪、久留米の3会場からのWeb開催となりました。

まず北海道大学眼科の石田晋先生に、「AMD線維化における新たな分子メカニズム」のタイトルで御講演頂きました。

網脈絡膜疾患における線維化は視力悪化の主因であり、アンメットメディカルニーズです。石田先生方のグループはAMD治療薬であるアフリベルセプトがガレクチン-1と結合することを世界で初めて発見されました。さらにガレクチン-1が形質転換に関するSMAD2の作用発現を増強する事でAMD線維化を促進するメカニズムを明解に明らかにされました。AMD線維化制御に向けた大変夢のあるお話しでした。

次に関西医科大学の高橋寛二先生から「AMD治療の新展開」のタイトルで、最新のAMD治療についてお話し頂きました。近年、網脈絡膜内のフルイドがAMD治療の指標として注目されています。網膜内のフルイドや色素上皮剥離の有無での治療効果の違いについてわかりやすくご教示頂きました。さらに、新薬のブロリシズマブの治療効果が期待できることをお示し頂きました。

北海道、近畿、九州と多地域にまたがった研究会でしたが、私達も「Withコロナ時代」の研究会に大分慣れてきました。先生方の御講演後の討論も活発に行う事ができました。

ちなみに高橋先生はご自身の教授室からお話し頂きましたが、背中に「山登如者学(学ぶは山に登るが如し)」の額縁を拝見しました。「一歩一歩高いところに登るにしたがって次第に視界が開け広々と見えるようになると同様に、学べば学ぶほど、未知の事象もわかりさらなる高みが見えてくる」という意味だそうです。関西医科大学眼科前教授の宇山昌延先生が残された言葉だそうです。

Web研究会のお陰で思いがけず関西医科大学眼科学教室に脈々と流れるDNAにも触れることができました。


石田先生、高橋先生、大変ご多忙の所御講演頂き、本当にありがとうございました!今回も大変贅沢な金曜の夜を過ごすことが出来ました。


「学ぶは山に登るが如し」、AMD診療も終わりのない山登りと言えるでしょう。

大学人として今日のお話しを早速明日からのAMD診療に採り入れ、更なる治療成績の向上を目指していきたいと思います!


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