FOCUS (7/21:Web開催)のご報告
更新日:7月27日
このたび、JCHO九州病院眼科部長の藤澤公彦先生をお招きし、「当院における緑内障手術法の選択と成績」というテーマでご講演いただきました。藤澤先生は現在私自身もお世話になっておりますJCHO九州病院の眼科部長を長年務められており、緑内障手術を数多くされておられる先生です。

今までの視野障害が進行した緑内障に対する藤澤先生の緑内障手術は線維柱帯切除術(Trabeculectomy)が主流であり、85%の患者が安全域とされる眼圧12mmHg以下への下降を目標として施行されていました。手術歴の後ろ向き解析成績では12mmHgを緑内障点眼なしで10年維持できたのは約50%であり、術後の濾胞感染は大きな課題となっていました。
2023年にSIBSを使用したPreserflo Microshunt術が国内承認され、緑内障手術選択に大きな変化があったと説明されておられました。現在の藤澤先生の緑内障治療方針としては眼圧12mmHg以下の場合はまずはSLTを選択し、12mmHg以上で有水晶体眼の場合はPEA+IOL+iStentを選択、IOL眼の場合はPreserflo Microshuntを選択されています。手術後の眼圧目標は緑内障点眼なしで10mmHg前後とし、眼圧コントロールの質を上げることが重要であり眼圧の変動幅を抑えることが同眼圧であっても視野障害の進行を抑えることにつながるというお話もありました。頻度の術後合併症として脈絡膜剥離があり術後の脈絡膜剥離の発生率を下げるために9-0ナイロンを使用した調節糸を導入するといった工夫もされていました。
日々変わりゆく緑内障診療の中で数多くの手術経験をもっておられる藤澤先生のお話を聞くことで今後の緑内障治療選択の幅がより深まりました。藤澤先生、とても貴重なお話をありがとうございました!
(文責:木原崇博)









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