第5回九州DMEフォーラムのご報告

7月27日に第5回目となる九州DMEフォーラムを開催しました。

まず鹿児島大学の吉永就正先生、長崎大学の松本牧子先生、熊本大学の福島美紀子先生から、糖尿病黄斑浮腫(DME)治療の実際の症例を呈示頂きました。うまく治療できた症例では視力の十分な改善が得られる反面、再発を繰り返す症例など難しい例も多く、抗VEGF治療に加えてレーザー治療や硝子体手術などを患者さんの社会的背景も考慮して適切に組み合わせる工夫が必要であることがわかりました。また、施設ごとの治療方針の違いも結構あることがわかりました。

次に信州大学教授の村田敏規先生から「OCT-Angiographyの日常診療での有用性」のタイトルで特別講演をいただきました。

OCT-Angiographyを用いたDMEについての最先端の広角画像所見を多数お示し頂きました。中でも抗VEGF治療後にOCT-Angiography所見をもとにレーザー治療を併用する「ANGEL LASER」は低侵襲の治療として近未来の糖尿病網膜症治療を予感させるものでした。

最後に九州内と信州大学で糖尿病網膜症専門医にとった治療のアンケート結果をもとにパネルディスカッションを行いました。DME治療の最終目標、治療法の切り替えタイミングなどについて5年前の同じアンケートとの変遷など多方面から比較検討し、大変有意義なディスカッションを行うことが出来ました。

DME治療は洗練されてきていると同時にまだまだ改善点もあることが浮き彫りになったよい研究会でした。会場からの活発な討論も頂き、たいへん充実したあっという間の2時間半でした。

吉永先生、松本先生、福島先生、村田先生、大変暑い中、ためになる講演をいただき、ありがとうございました。早速明日からのDME診療に役立てていきたいと思います!