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第11回九州DMEフォーラム(6/27開催)のご報告

更新日:10月6日

 2025年6月27日(金)、TKP博多駅前シティセンターにて「第11回九州DMEフォーラム」が開催されました。今回も多くの先生方にご参加いただき、糖尿病黄斑浮腫(DME)や糖尿病網膜症治療の最前線について活発な議論が交わされました。


 まず、名古屋市立大学医学部附属東部医療センター視覚科学教授の野崎実穂先生より「DMEに対するレーザー治療―いつ打つ どう打つ―」と題した特別講演をいただきました。抗VEGF薬の効果が不十分な症例に対する第二世代薬剤の可能性や、中心窩血管領域に近い黄斑浮腫症例へのナビゲーションシステム搭載レーザーの有用性をご提示いただきました。また、当院での研究成果も引用いただき、IAを用いた毛細血管瘤の局所検出の意義について解説いただきました。さらに、PVACやLeber粟粒血管瘤症といった鑑別に難渋する疾患の提示もあり、日常診療にすぐに活かせる知見を数多く学ぶことができました。


 続いて、山口大学大学院医学系研究科眼科学教授の木村和博先生より「症例から紐解く糖尿病網膜症の硝子体手術アプローチ」と題してご講演をいただきました。PDR手術における増殖膜処理と出血制御の重要性、crunch syndromeを考慮した硝子体注射の投与タイミング、術後に残存する網膜下液への対応について具体的にご説明いただきました。特に硝子体円錐を残したまま手術を進めるという実践的な工夫は、多くの参加者にとって新たな視点となったのではないかと思います。


 今回も日常診療に直結する知識から今後の研究につながる新しい視点まで、多彩な学びのあるフォーラムとなりました。ご講演いただきました野崎先生、木村先生、そしてご参加いただいた皆様に心より御礼申し上げます。

(文責 永江朗人)

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