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「日本の眼科」久留米大学眼科学講座の紹介

更新日:1月28日

はじめに

筑後川が流れる福岡県筑後地方は、詩人の北原白秋や画家の青木繁を生んだ文化豊かな地域です。世界的企業ブリヂストンの創業地としても知られる久留米市に、久留米大学医学部があります(図1)。九州の中央に位置し、福岡市中心部へは新幹線で15分、西鉄電車で30分です。都会の喧噪から程よく距離をとりながら、アクセスの良さも兼ね備えている点が大きな魅力です。


教室の歴史

久留米大学眼科は、1928年の九州医学専門学校創設とともに歩みを始めました。初代の吉村郁三教授から現主任教授の吉田茂生に至るまで、白内障、網膜疾患、ぶどう膜炎や緑内障など、その時代ごとに強みを持ちながら地域とともに発展してきました。2028年に創立100周年を迎えます。

建学の精神は「国手(こくしゅ)の矜持(ほこり)は常に仁(じん)なり」とされています。この理念のもと、「根拠に基づく医療(EBM)を実践する、心優しき良医を育成すること」を伝統としてきました。


臨床の特色

久留米大学病院には福岡県南一円から幅広い症例が集まり、外来は常に活気にあふれています。専門外来は網膜硝子体、糖尿病網膜症、黄斑、緑内障、前眼部・角膜、ぶどう膜炎、外眼部・形成、神経眼科、斜視・弱視の9グループに分かれています。

これまでに超広角眼底カメラ、超広角OCTA、レーザースペックル、レーザーフレアセルメータ、マイクロペリメトリ、多局所ERG、前眼部OCTなどの先端機器を導入・更新してきました。現時点で可能な最高水準の診断や治療を行える体制を整えています。このようにして、希少疾患を含め「とりあえず久留米眼科に紹介しておこう」と考えていただける存在であり続けることを目指しています。

手術件数も増加しており、Heads up 3D手術システムなどの最新機器を積極的に導入しています。(図2)さらに、豚眼を用いた模擬トレーニングを頻回に開催し、若手医師がスムーズに手術を修得できるよう体制を整備しています。


教育と日常

教育のモットーは「教えあい、高めあう共育」としています。屋根瓦方式により、上級医が研修医を、研修医が学生をマンツーマンで丁寧に指導します。「質問しやすい雰囲気」を大切にしています。

医局の雰囲気は非常にアットホームです。例年の医局旅行では温泉宿に泊まり、互いに交流を深めています。国内外から一流講師を招いて研究会を開催したり、九州やアジアをつなぐ国際交流を推進したりしています。このようにして、根拠に基づく医療を実践しながら「人として成長できる場」を創り上げています。

働き方改革にも積極的に取り組んでいます。さまざまなライフステージや働き方に対応できるよう、時短勤務や育児休暇など多様な勤務体系を導入しています。(図3)医療クラークを配置し、当直を廃止し、チーム制を導入することで、効率的な勤務体制を追求しています。同時に電子ジャーナルやWeb会議システムを取り入れ、若手が安心して学びに集中できる環境を整えています。


研究活動

臨床研究棟には分子生物学やAI研究に必要な最新設備を整えています。難治性感染症の起炎菌を同定する研究や、眼内増殖や黄斑浮腫のバイオマーカーを探索する研究など、「臨床に直結する研究」を推進しています。

臨床現場で生まれた疑問を起点として研究を始めることができる点も大きな特徴です。大学院生や若手医師が国際学会で発表する機会も増えており、海外とのネットワークも活発になっています(図3)。学会発表前に行う医局での予行演習は、緊張感と笑いが入り混じる恒例行事となっています。


おわりに

久留米大学眼科は「豊富な症例」「最新の機器」「人間味あふれる教育環境」を備えた教室です。眼科研修を希望する方にとって、まさに最適な場所であると考えています。大都会の誘惑から適度に離れながら、福岡市へすぐに移動できる立地も大きな魅力です。自然豊かな環境でじっくり臨床に取り組み、学びたい人には無限のチャンスが広がります。

2026年より当科に長年課せられてきた入局制限(シーリング)が撤廃されます。「症例をしっかり経験したい」「留学や研究にも挑戦したい」「仲間と楽しく学びたい」――こうした思いを持つ方にとって、久留米大学眼科は最高の舞台となります。ぜひ一度、私たちの医局を訪れてみてください。

※当講座の最新情報は公式ブログ(https://kurumeeye.com/blog)でご覧いただけます。

出典:日本の眼科.96(10). 2025

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       久留米大学病院 眼科
〒830-0011 福岡県久留米市旭町67
外来(患者様専用)    TEL: 0942-31-7621

医局(学生研修医用) TEL: 0942-31-7574  

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