9th Retina Today in Kurume (10/7:Web開催)のご報告

10月7日に9th Retina Today in KurumeをWebで行いました。

今回は新進気鋭の網膜専門医として活躍中の長崎大学の大石明生先生と横浜市立大学の門之園一明先生にご講演頂きました。

 最近滲出型加齢黄斑変性の治療のエビデンスが蓄積されてきましたが、難治例への対応がクローズアップされています。大石先生には「滲出型加齢黄斑変性:治療抵抗例への対応を考える」のタイトルでお話頂きました。先生はAMDに対する抗VEGF薬治療を中止後の再発について特徴や適切な対応について触れられ、中止前の抗VEGF薬注射回数が多いほど再発率が高く注意が必要なことをお示しいただきました。長崎大学には2年半前に移られましたが、この間の診療データを振り返り、まとめられてのご発表で、大変説得力のあるお話でした。

 引き続いて門之園先生に「近視性牽引性黄斑症の新しい手術治療」のタイトルでご講演頂きました。近年高度近視に伴う網膜疾患の患者さんは増加の一途を辿っています。

 門之園先生は近視性牽引性黄斑症の国際分類を呈示されながら、適切な手術適応時期についてお示しされました。その上で近視性牽引性黄斑症の病態に応じた治療について述べられました。強度近視では眼軸が長くなり、手術の難易度が上がります。先生方は強膜創作成部位を画像診断を駆使して工夫されることでより容易に手術されているそうです。また、パーフルオロカーボンなど手術補助剤を併用することで、術後早期の視力回復を期待できることなどをお示しいただきました。

 大石先生、門之園先生、お忙しい所、明日からの診断治療に直接役立つご講演を頂き、本当にありがとうございました。先生方を見習って真摯に日々の診療を振り返り、患者さんに喜ばれるよりよい眼科を目指したいと思います!