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第3回筑後眼科アップデートセミナー(6/5:Web開催)のご報告

更新日:2020年6月7日

6月5日に第3回筑後眼科アップデートセミナーを開催しました。

緊急事態宣言が解除され、福岡県南にある久留米市では、5月1日以来36日連続で新型コロナウイルス感染者は0となっています。しかし、油断せずに今回は久留米と東京間のWeb開催としました。

まず順天堂大学浦安病院眼科の海老原伸行先生に「アレルギー性結膜疾患の病態・治療の最前線」のタイトルで御講演いただきました。

春季カタルを中心とした眼科アレルギー疾患の病態理解に基づいて、分子標的治療など最新の診療を展開されていることをお示し頂きました。さらに、現時点では十分な治療法のない患者様に対して御自身の最新の研究成果に言及され、バイオマーカー・新治療の開発を行われていることをお示し頂きました。まさにタイトルにふさわしい圧巻の御講演でした。


今回自宅あるいは職場などから参加された先生方各自のパソコンやスマホに、御講演スライドがわかりやすく表示され、音声も明瞭で、とても楽しく拝聴できました。

引き続いて東京女子医科大学眼科の飯田知弘先生に「再考!加齢黄斑変性」のタイトルで御講演頂きました。


まず、加齢黄斑変性の病態理解の黎明期から今日に至る進歩をご自身の御留学時代のエピソードも含めてわかりやすくお示し頂きました。

中でも、現在のような先進的な画像診断法がない数十年前からすでに、アメリカのGass先生らは今日の加齢黄斑変性の病態概念を提唱されていたことをご紹介されたのが印象的でした。それができた理由として、教科書を頭の中に数冊入れ、臨床医として一例一例の症例を長年にわたり注意深く観察し「日常臨床の気づき」を大切にされてきたことに言及されました。


その後、ご自身が展開された多施設臨床研究の結果も交えながら近未来の加齢黄斑変性治療の展望についてお話し頂きました。

緊急事態宣言以降、私達もウェブミーティングにかなり慣れてきました。御講演後のフリーディスカッションも活発に行うことが出来ました。

海老原先生、飯田先生ともに1時間程度のお話しでしたが、先生方が真摯に診療・研究・教育に取り組まれてきた数十年の歴史を感じさせる御講演で、とても贅沢で充実した金曜日の夜をすごすことが出来ました。


先生方に久留米にお越し頂けなかったのは残念でしたが、コロナを気にすることなくセミナーを楽しむことができました。素晴らしい御講演本当にありがとうございました!

「ウィズコロナ時代」にあって、久留米大学眼科では今後研究会はできる限り中止・延期することなく、Web開催により医療人としての生涯学習を続けていきたいと思います!


今後の研究会の予定は久留米大学眼科ホームページをご覧下さい。



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