4月15日に第20回おっしょい眼科手術の会を行いました。
本会は2003年に第1回が開催され、今年で記念すべき20回目となりました。コロナの長いトンネルも出口がみえつつあり、今回は3年ぶりのリアル開催としました。
今回はスマートフォンの使用や生活様式の変化により我が国で増加している「近視の治療」について、京都府立医科大学の稗田牧先生、いくの眼科の生野恭司先生の講師陣に最先端のお話しを頂きました。
まず、稗田牧先生に『角膜レーザー治療の現状』のタイトルでご講演頂きました。近視は生活様式の変化で増え続けている現代病です。近視の進行予防に戸外活動の重要性、低濃度アトロピン治療などの新しい治療の有用性についてお話しいただきました。その上でレーシック治療について複数回施行例やICLとの比較を交えてお示し頂きました。さらに角膜ジストロフィの最新の分類と治療的表層角膜切除術(PhotoTherapeutic Keratectomy, PTK)の実際について難治例を交えて豊富な症例を呈示いただきました。
次に生野恭司先生に『近視関連黄斑疾患の手術』のタイトルでご講演いただきました。高度近視に伴う牽引性黄斑症のステージ分類、適切な治療のタイミング、治療器具の進化をお示し頂き、耳側半周のinverted flap法を併用することにより、黄斑円孔網膜剥離の復位率が飛躍的に向上した事を豊富な症例とともに解説頂きました。
久々のリアルの会で質問も活発に飛び交い、今回も大盛況のうちに研究会を終えることができました。
稗田先生、生野先生、大変お忙しい所御来福頂き、本当にありがとうございました。
今回学んだことを早速明日からの日常診療に取り入れ、よい手術治療をめざしていきたいと思います!
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