4月22日に第14回筑後眼科教育フォーラムをハイブリッド形式で開催しました。慈恵医科大学眼科の中野匡先生はWeb経由で、久留米大学医学部長の矢野博久先生には実際に会場にお越し頂いての研究会となりました。
まず慈恵医科大学眼科の中野匡先生に、『超高齢社会における緑内障の治療戦略』のタイトルでご講演をいただきました。超高齢化社会の到来に伴い、緑内障患者さんは増加の一途をたどっています。中野先生には高齢者緑内障の特徴を解説頂いた後、緑内障点眼補助具などを用いた高齢者のアドヒアランス向上の試みなどについて大変わかりやすく示して頂きました。また医療制度改革により今後高齢緑内障患者様の医療費負担増を緩和するような処方を心がける必要があることなどの社会変化についても触れられました。
次に久留米大学医学部長の矢野博久先生には『久留米大学医学部の現状について』のタイトルでお話し頂きました。90年以上前の久留米大学の建学の精神にはじまり、共同学習や基礎研究室配置実習の導入など医学部学生教育改革、医学教育国際認証への対策、COVID19感染症への対応、医師国家試験対策など多岐にわたるお話しを頂きました。久留米大学が急激な環境変化に対しても力強く改革をすすめている事がよく伝わってきたご講演で、とても感銘を受けました。
今回は普段あまり接することのない、多岐にわたるお話しを拝聴でき、大変勉強になりました。お二人の先生とも激変する環境にしなやかに対応しながら仕事にとりくむ重要性を教えて頂きました。Withコロナ時代にあって、今後も生涯学習を続けながら、環境変化に柔軟に対応して、眼科医としての高みを目指していきたいと思います!
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