第114回久留米大学研究会 (10/29:ハイブリッド開催)のご報告

更新日:11月2日

10月29日に第114回久留米大学眼科研究会をWeb開催で行いました。今回は特別講演を鹿児島大学の坂本泰二日本網膜硝子体学会理事長にお願いしました。ポストコロナが視野に入ってきており、現地集合聴講希望の方と坂本先生に現地にお越し頂いてのハイブリッド開催としました。

まず一般講演では福岡大、産業医大、九州大から大変興味深い演題を頂きました。教室からも若手の黒瀬先生および実吉・嵩・松尾先生が、糖尿病黄斑浮腫に伴う毛細血管瘤の高精度の同定、最近のスーチャートラベクロトミー、AMDや結膜MALTリンパ腫の治療成績と工夫などについての報告を行いました。また、同門の新井、半田先生より錐体ジストロフィーやiStent緑内障手術についてのご経験を報告して頂き、活発な討論が行われました。

 引き続き特別講演では、鹿児島大学の坂本泰二先生に「データサイエンスによる網膜診療」についてお話頂きました。

坂本先生はAIが現在のように注目される前からAIの有用性に着目され、脈絡膜の層状解析や各種眼疾患の自動診断などを開発された事をお話しされました。その上でAIと共存するConversational AIの必要性を呈示されました。さらにビッグデータの眼科領域への適応を目指して国内の多施設研究(J-CREST研究)を実践されてきたお話しをされました。J-CREST研究のうち裂孔原性網膜剥離の手術治療を主題に鼻下側の原因裂孔に起因する網膜剥離は硝子体手術の治療成績が悪いことを呈示されました。独りよがりでなく、国内外の文献などエビデンスに立脚した診療を行うことの重要性を教えていただきました。

 坂本先生、ご公務など大変お忙しいところ貴重なご講演、ありがとうございました。引き続き大所高所から久留米大学眼科をご指導いただければ幸いです。

 今回はハイブリッド形式で部分的ながら対面で討論できました。お蔭様で今回も大変充実した3時間を過ごすことができました。

コロナのトンネルの出口が見えつつありますが、来年も環境変化に柔軟に対応しながらよりよい研究会を行えるよう前進していきたいと思います!