top of page
執筆者の写真久留米大学医学部眼科学教室

『第4回筑後眼科アップデートセミナー (6/25:Web開催)のご報告』

6月25日に第4回筑後眼科アップデートセミナーを開催しました。

緊急事態宣言が解除されましたが、オリンピック前でコロナ感染はまだ予断を許さない状態です。油断せずに今回も久留米と愛知、東京間のWeb開催としました。

まず愛知医科大学眼科の瓶井資弘先生に「RVOに関する新知見:病態と治療」のタイトルで御講演いただきました。

10年以上前から先生が取り組まれている網膜静脈分枝閉塞(BRVO)の7つの謎についてお示し頂いた後、BRVOにおける虚血型はそこまで悪い病態ではないこと、網膜中心静脈閉塞(CRVO)において非虚血型から虚血型への移行が徐々におこること、抗VEGF治療に加えて黄斑レーザー光凝固を行っても効果に乏しい事など自験例を中心にお話しいただきました。

先生がライフワークとして網膜静脈閉塞症の病態解明に取り組まれているお姿に大変な感銘を受けました。

引き続いて東京医科大学眼科の後藤浩先生に「ぶどう膜炎の病因と治療‐ひと昔前の常識は非常識‐」のタイトルで御講演頂きました。

非感染性ぶどう膜炎と考えられているサルコイドーシスが実は感染性である可能性を免疫染色やウイルスの分離培養によって呈示されました。さらにベーチェット病などに対する生物製剤の使用法について、副作用などの注意点も含めてユーモアを交えて大変わかりやすくお示し頂きました。日進月歩のぶどう膜炎の診断と治療について有意義な知識の整理ができました。


瓶井先生、後藤先生ともに1時間程度のお話しでしたが、先生方が真摯に診療・研究・教育に取り組まれてきた数十年の歴史を感じさせる御講演で、今回もとてもよい勉強になりました。素晴らしい御講演本当にありがとうございました!


今後の研究会の予定は久留米大学眼科ホームページをご覧下さい。



Comments


bottom of page